いつまでも自分の歯で気持ちよく噛むことができたら素晴らしいですが、多くの方は年齢とともに入れ歯などで補っているのが現状です。
どうして歯を失ってしまうことになるのでしょうか。日本において歯を失う主な原因の第1位は、実は歯周病です。
世界でもっとも患者数が多い病気として、ギネスブックにも紹介されています。
インプラント治療の前に歯周病を治す必要があります。
失った歯の代わりとして、
天然歯のような自然な噛み心地を
歯を失った場所の見た目を回復し、快適に咬めるようにする治療です。
骨の中にチタン製のスクリュー(土台)を入れて、その上に歯の頭部分としてかぶせ物を装着することで、天然の歯と変わらない見た目と咬み心地を得られます。
の3つの部分から構成されています。
メリット | デメリット |
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インプラントは失った歯の場所や本数に応じて様々な種類があります。
全ての歯を失ってしまった方は、総入れ歯を応用したインプラントオーバーデンチャー、All-on-4~8といった全顎インプラントも可能です。
1本だけインプラントを埋入する方法です。
歯を複数本失った場所の両端にインプラントを埋入し、それを固定源にして、連なった人工歯を橋のようにかける方法です。
インプラントを2~4本埋入し、それを固定源にして、総入れ歯を取り付ける方法です。
インプラントを4~8本挿入祖、それを固定源にして総入れ歯を取り付ける方法です。オーバーデンチャーよりもしっかり咬めます。
総入れ歯でしっかり物を咬みたい方にお勧めの治療法です。
インプラントスクリューを4~8本入れ、その上にブリッジ状に歯の頭部分を10~14本固定します。
骨量、骨の硬さによっては、インプラントを入れた日に仮歯を装着することも可能です。
かぶせ物を完全に固定することで、違和感が少なくなります。
歯を失った部分の型を取って人工の歯を作り、ピンク色の床の上に取り付け、それ自体をご自身の歯にバネで引っ掛けるようにして装着するのが、入れ歯です。
治療範囲によって、部分入れ歯や総入れ歯など、実施する方法が異なります。
メリット |
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デメリット |
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失った歯の左右両隣の歯を削って、それらを支えに人工の歯を橋のように渡しかける方法がブリッジです。
支えの分と合わせて、基本的に義歯3本が1セットとなります。失った歯が少ない場合に適しています。
メリット |
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デメリット |
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インプラントが入れ歯やブリッジと大きく違う点は、ほかの歯への影響です。
入れ歯やブリッジでは、ほかの残っている天然歯を支えにして取り付けたり、そのために削る必要があるので、健康な歯に負担をかけてしまいます。
インプラントは失った歯のあった部分に、元の歯と同様の機能を持った人工歯根と人工歯を設置するので、そのほかの歯に悪影響を与えることがありません。
また失った歯根部分に、人工歯根を埋入するのもインプラントならではの治療法です。
顎骨に人工歯根の素材であるチタンがしっかりと結着し、自分の歯の根のようになるまで待ちます。これにより、顎骨に噛む力がしっかりと伝わり、使用に違和感がなく、かつ骨が痩せるのを防ぐことができます。
こうしたメリット、そしてデメリットもしっかりとお伝えし、患者さまの不安やご希望も伺いながら治療を進めてまいります。
インプラントでは基本的には人工物で、天然の歯には敵わないません。
インプラントの欠点を認識しながら適切なメンテナンスを行うことで、天然歯と同等、あるいはそれ以上の機能を回復させることも可能です。
以下の問題点も誤ご識いただきながら、治療について話し合っていきます。
インプラントを埋入する顎骨の質が軟らかすぎる場合、インプラントが安定しづらく、少し力をかけただけで、抜け落ちることがあります。
逆に非常に硬い骨だと、埋入後の安定性はよいものの、インプラント周囲の血の巡りが悪くなることで、抜け落ちてしまうことがあります。
こうした骨の「質」に関しては実際に埋入する際に初めて、はっきりと把握できることが多いというところが難しい点です。
骨の量に関しては、レントゲン撮影やCT検査等により事前に確認すしています。
骨の量が足りない場合には、骨を増やす治療を先に行なうことで、インプラントを設置することができるようになります。
しかし歯磨きの方法が適切でないと、歯垢が溜まって繁殖した細菌が炎症を起こし、歯肉炎や歯周病のような状態となってしまいます。インプラントの周囲が歯肉炎になる『インプラント周囲炎』となって、ひどく進行すると顎の骨が溶けて最終的には歯が抜け落ちてしまう危険性もあります。
ご自身の歯を歯周病で失った方は、特に注意が必要です。
せっかく設置したインプラントを守り快適に使い続けるためにも、メンテナンスがとても重要になります。患者さまご自身の毎日の正しい歯磨き方法をご確認いただき、定期的に歯科の専門的なクリーニングを受けていただくことで、歯肉炎のリスクを防ぎましょう。
当院では患者さまそれぞれに合わせたメンテナンスプログラムを作成して、長く心地よくインプラントを使い続けられるようサポートしています。
埋入したインプラントに人工歯を取り付けるときには、噛み合わせを調整します。
せっかくインプラントで歯を再現しても、噛み合わせが悪いと、ネジ(アバットメント)などに負担がかかり、インプラントの寿命が縮まってしまいます。
さらに、噛み合わせが悪いと、歯列全体に歪んだ力がかかることで、顎関節症や歯周病の遠因となったり、他の歯への負担となって健康な歯の寿命を縮めてしまったりします。
適切に調整しても、人間の噛み合わせは生活や加齢などに応じて変化するため、定期的なチェックと再調整が必要になります。天然歯は歯根で衝撃を吸収したり、噛み合わせの変化に伴って移動したりすることがありますが、インプラントはしっかりと顎骨に結びついているため、歯科医師による調整が欠かせません。自分では気づかない摩耗や破損などもあるので、定期メンテナンスを欠かさず受けるようにしましょう。
糖尿病を患っていらっしゃる場合、免疫力の低下などから外科手術にリスクがあるので、インプラント治療を受けていただけないことがあります。ヘビースモーカー、アルコール依存の傾向がある方も、インプラント治療に失敗する確率が高くなります。
そのため当院では、インプラント治療前に患者さまにはできる限り、禁煙・減酒をしていただけるよう、お話しています。
いつまでも自分の歯で気持ちよく噛むことができたら素晴らしいですが、多くの方は年齢とともに入れ歯などで補っているのが現状です。
どうして歯を失ってしまうことになるのでしょうか。日本において歯を失う主な原因の第1位は、実は歯周病です。
世界でもっとも患者数が多い病気として、ギネスブックにも紹介されています。
インプラント治療の前に歯周病を治す必要があります。
インプラントは、人工歯根を、顎骨や歯肉などの歯周組織内に埋め込む治療です。
しかし歯周病によって歯周組織がダメージを受けたままだと、人工歯根の埋入や固定ができないだけでなく、治療後も定着しません。
どんな優れた杭も、崩れた土台に立てることはできないのです。
ですからまず、杭を立てる前に、崩れた土台を堅牢に立て直す必要があります。
インプラント治療の前に、しっかりと歯周病治療を完了させ、健康な歯周組織にしておく必要があります。
当院の院長は「日本歯周病学会」指導医で、歯周組織の治療を専門としておりますので、安心してインプラント治療を受けていただけます。
歯のクリーニングにおいても、歯科衛生士が5倍以上のルーペを必ず装着して、取り残しが無いように歯垢・歯石除去を行なっています。
インプラントを埋め込んだ部位が歯周病と同じような症状になることを、インプラント周囲炎といいます。歯磨きが不十分で、口内に歯周病菌が多く存在するようになると、歯肉とインプラントの境目から歯周病菌が侵入してきます。
インプラント自体はチタンで作られているため、虫歯菌に侵される心配はありません。
しかし、手入れやメンテナンスを怠ることで、天然歯のときと同様、歯肉や骨などの歯周組織に炎症が起こり、どんどん悪化していきます。
初期の段階では、まずインプラントの周囲の歯肉が腫れます。炎症が進むと、インプラントを支える歯槽骨が吸収されるので、インプラントはぐらついてしまい、しまいにはインプラント自体が脱落してしまったり、撤去せざるをえなくなってしまいます。
人工物であるインプラントには当然神経が通っていません。
そのため初期の段階ではインプラント周囲炎はほとんど自覚症状がなく、かなり進行しないと自分ではわからないという怖さがあります。
「気づいたときには遅かった…」ということにならないように、適切な予防とメンテナンスが重要です。
インプラントを長く快適にお使いいただくためには、歯周病やインプラント周囲炎、インプラント以外の天然歯の虫歯を予防して、口内環境を整えることが大切です。
特に歯とインプラントを支える土台である歯肉と顎の骨を守るためには、炎症の元となる歯垢や歯石を毎日しっかり除去する必要があります。
日常の歯磨きを充分に行なっていただくことももちろんですが、それだけではどうしても取り除けないこびりついた汚れは、定期的な歯科でのクリーニングで取り除いてください。
当院ではルーペを着用して細かいところまでチェックし、徹底したクリーニングを行なうようにしています。
長年に渡ってインプラントを使い続けるためにも、歯周病治療と予防は大切なことです。
患者さまごとにアフターケアのメンテナンスプログラムを作成しているので、ご自身でのケアの仕方や気になることなど、何でもご相談ください。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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